Raspberry Pi を使っていてこう思ったことはありませんか?
・Raspberry Pi の起動が遅い
・microSDカードの耐久性が心配
これらはUSBブートで解決できます。
そこで今回紹介するUSBでOSをブートする方法です。
この方法を使えばHDDやSSDからも起動することが可能です。また、Raspberry Piの動作が早くなる可能性があります。
※今回の方法は「Raspberry Pi 4」から使えるやり方です。「Raspberry Pi 3」などは対応していません。

Raspberry Pi Imager のインストール
まず、「Raspberry Pi Imager」というソフトをインストールします。このソフトでBootloaderやOSのインストールされたディスクを作ります。
公式ページにアクセスし、「Software」をクリックします。


下にスクロールすると「Install Raspberry Pi OS using Raspberry Pi Imager」があるのでそこからソフトウェアをダウンロードします。自分のOSにあわせてダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルを実行します。そして「Install」をクリックします。

インストールが始まるので終わるまで待ちます。

最後に「Finish」をクリックします。そのあと勝手にソフトが起動すると思います。

Bootloaderの更新
Raspberry Pi 4をUSBから起動するには「Bootloader」を更新する必要があります。これにはmicroSDカードが必要になります。
パソコンでの作業
パソコンとmicroSDカードを接続します。そしてmicroSDカードをフォーマットします。
「Raspberry Pi Imager」を起動し、「OSを選ぶ」→「削除」の順にクリックしていきます。

「ストレージを選ぶ」からパソコンに接続したmicroSDカードを選択します。

そして「書き込む」をクリックし、フォーマットします。「書き込みが正常に終了しました」と出ればOKです。

フォーマットが終わったらBootloaderをmicroSDカードに書き込みます。
「OSを選ぶ」をクリックし、「Misc utility images」→「Bootloader」→「USB Boot」の順にクリックします。



先ほどと同じ「ストレージを選ぶ」からパソコンに接続したmicroSDカードを選択します。

最後に、「書き込む」をクリックして待ちます。「書き込みが正常に終了しました」と出ればOKです。

Raspberry Pi での作業
Raspberry Pi にmicroSDカードを接続します。そしてRaspberry Pi を起動させます。
電源を入れてしばらく待つと画面全体が緑色になります。

これでBootloaderの設定が終わりました。
USBディスクにOSインストール
USBデバイスにOSを書き込んでいきます。今回は余っているSSDがなかったのでHDDにしました。

「Raspberry Pi Imager」を起動し、HDDをフォーマットします。
フォーマット方法はmicroSDカードをフォーマットした方法と同じなので説明を割愛させていただきます。
インストールするOSを選択します。「OSを選択」から「Raspberry Pi OS (other)」→「自分にあったOS」を選択します。今回は「Raspberry Pi OS (64-bit)」を選択しました。

ストレージを選択し、「書き込む」をクリックします。「書き込みが正常に終了しました」と出ればOKです。

起動確認
起動確認をします。その前にRaspberry Pi からmicroSDカードを抜いておきます。
OSを書き込んだUSBディスクをRaspberry Pi に接続します。
電源を入れ、初期セットアップを行っていきます。
ウィンドウが表示されたら「Next」をクリックします。

国や言語の設定をします。「Country」から「Japan」を選択します。言語やタイムゾーンは自動で選択されると思います。

「Create User」では、ユーザー名とパスワードを決めます。
「Enter Username」にユーザー名 「Enter Password」にユーザーのパスワード 「Confirm Password」にもう一度同じパスワードを入力します。

「Set Up Screen」では、ディスプレイの周りに黒い枠ができた時に設定する項目です。黒い枠がある場合はチェックを入れて「Next」をクリックします。

WiFiを設定します。自分の家のWiFiを選択します。

WiFiのパスワードを入力します。

「Update Software」ではソフトウェアのアップデートをしますか?と聞かれているので「Next」をクリックします。

アップデートが終わると「Setup Complete」のウィンドウが表示されるのでそのまま「Restart」をクリックして再起動します。
これで初期設定が終わりました。

まとめ
今回はRaspberry PiをUSBブートする方法を紹介しました。HDDやSSDにすることでますます快適なRaspberry Piライフを楽しめますね!
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