家や会社のネットワークスピードを定期的に計測したい場合、「MySpeed」がおすすめです。このツールは、Dockerを使用して簡単にインストールでき、ウェブブラウザから直感的に操作できます。
この記事では、MySpeedのインストール方法から設定方法まで詳しく解説していきます。MySpeedの主な特徴は以下の通りです:
- Dockerで簡単にインストール可能
- ウェブブラウザベースの使いやすいインターフェース
- スピードテストプロバイダーの変更が可能
それでは、具体的な導入方法と設定手順を見ていきましょう。
導入環境
今回の環境を紹介します。
- Ubuntu
- Docker
です。 Docker環境を使用するので、環境構築の章を始める前にインストールしてください。インストール方法については、以前作成した記事を参考にしてください。
MySpeedのインストール
環境を構築していきます。 「MySpeed」の構築方法は非常に簡単です。 以下のコマンドをターミナルで実行するだけです。
$ docker run -d -p 5216:5216 -v myspeed:/myspeed/data --restart=unless-stopped --name MySpeed germannewsmaker/myspeed
そして、以下のコマンドでDockerコンテナが作られているかを確認します。
$ docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
298b5c84deb5 germannewsmaker/myspeed "docker-entrypoint.s…" 8 seconds ago Up 6 seconds 0.0.0.0:5216->5216/tcp MySpeed
このような感じで、「STATUS」が「UP」になっていれば完了です。
動作確認
動作確認をしていきます。ブラウザを起動して「http://[サーバのIPアドレス]:5216」と入力してアクセスします。 ローカルの場合は「http://localhost:5216」でアクセスできます。

アクセスすると「MySpeed」のページが表示すると思います。

では、最初のスピードテストを行います。右上のスピードメーターのアイコンをクリックします。

完了すると、下に結果が表示されます。

以上で動作確認は完了です。
設定項目の紹介
「MySpeed」にはさまざまな設定項目があります。それらで必要そうなものをピックアップして紹介していきます。
設定項目の表示方法は右上の歯車アイコンをクリックすることで確認することができます。
最適値の変更
Pingや上下のネットワークスピードの最適値を設定できます。この設定値を基準として、ネットワークの快適性を判断することができます。
変更方法は、右上の歯車マークをクリックして変更したい項目をクリックします。

以下の表は各設定項目の説明とデフォルト値をまとめたものです。これらの値は、ネットワーク環境に応じて適切な数値に調整することができます。
設定項目 | 説明 | デフォルトの設定値 |
---|---|---|
Optimal ping | Pingの値の設定 | 25 |
Optimal up-speed | アップロードスピードの値の設定 | 50 |
Optimal down-speed | ダウンロードスピードの値の設定 | 100 |
設定値を入力し、「Update」ボタンをクリックすると変更が反映されます。
通信テストのサーバを変更
通信テストを行うサーバを変更することができます。右上の歯車マークから「Change Provider」をクリックします。

デフォルトのプロバイダーは「Ookla」ですが、「LibreSpeed」や「Cloudflare」に切り替えることができます。 「Ookla」を使用する場合は、ServerIDを指定して特定のテストサーバーを選択することが可能です。 ServerIDの一覧については、JP-TOWERのサイトに分かりやすくまとめられています。

ダッシュボードの変更
ダッシュボードの表示を変更することができます。変更方法は、右上の歯車マークから「Switch view」をクリックします。

そうすると、「Test Overview」と「Test statistics」の2つの選択肢が出てきます。お好みの方を選択して「Update」をクリックします。
計測結果のリセット
計測結果をリセットしたい時に使用します。リセット方法は、右上の歯車マークから「Manage storage」をクリックします。

Speedtestsタブの中にある「Clear history」の右にある「Delete」をクリックすることで削除できます。
まとめ
以上で「MySpeed」のインストールから設定方法までを紹介しました。おさらいすると、
- 環境構築
- UbuntuとDockerの準備
- MySpeedのDockerコンテナのインストール方法
- 初期設定と動作確認
- ブラウザでのアクセス方法
- 最初のスピードテストの実行
- 主要な設定項目の解説
- Ping値と通信速度の最適値設定
- テストプロバイダーの変更方法
- ダッシュボード表示のカスタマイズ
- 計測結果のリセット方法
です。
Dockerを使用することで簡単にインストールでき、ウェブブラウザから直感的に操作できるのができます。定期的なネットワークスピードの監視が必要な方は、ぜひ導入を検討してみてください。
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