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ネットワークスピードの監視をもっと簡単に!MySpeedの導入・設定・活用法を徹底解説

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家や会社のネットワークスピードを定期的に計測したい場合、「MySpeed」がおすすめです。このツールは、Dockerを使用して簡単にインストールでき、ウェブブラウザから直感的に操作できます。

この記事では、MySpeedのインストール方法から設定方法まで詳しく解説していきます。MySpeedの主な特徴は以下の通りです:

  • Dockerで簡単にインストール可能
  • ウェブブラウザベースの使いやすいインターフェース
  • スピードテストプロバイダーの変更が可能

それでは、具体的な導入方法と設定手順を見ていきましょう。

MySpeed - Automated Speedtests
A speed test analysis software that shows your internet speed for up to 30 days
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導入環境

今回の環境を紹介します。

  • Ubuntu
  • Docker

です。 Docker環境を使用するので、環境構築の章を始める前にインストールしてください。インストール方法については、以前作成した記事を参考にしてください。

MySpeedのインストール

環境を構築していきます。 「MySpeed」の構築方法は非常に簡単です。 以下のコマンドをターミナルで実行するだけです。

$ docker run -d -p 5216:5216 -v myspeed:/myspeed/data --restart=unless-stopped --name MySpeed germannewsmaker/myspeed

そして、以下のコマンドでDockerコンテナが作られているかを確認します。

$ docker ps
CONTAINER ID   IMAGE                     COMMAND                   CREATED         STATUS         PORTS                    NAMES
298b5c84deb5   germannewsmaker/myspeed   "docker-entrypoint.s…"   8 seconds ago   Up 6 seconds   0.0.0.0:5216->5216/tcp   MySpeed

このような感じで、「STATUS」が「UP」になっていれば完了です。

動作確認

動作確認をしていきます。ブラウザを起動して「http://[サーバのIPアドレス]:5216」と入力してアクセスします。 ローカルの場合は「http://localhost:5216」でアクセスできます。

ブラウザのアドレスバーに「http://localhost:5216」と入力する場所を示している画像。赤い矢印でアドレスバーが指し示されており、「アドレスを入力」というテキストで説明が付けられています。

アクセスすると「MySpeed」のページが表示すると思います。

MySpeedのダッシュボードのメイン画面を表示しています。画面上部にはMySpeedのロゴと、右側にスピードテストと設定のアイコンがあります。中央部には4つの主要な測定項目(Ping、Download、Upload、Last test)が表示されており、現時点ではすべての値がN/Aと表示されています。画面下部には「There are currently no tests available」(現在利用可能なテストはありません)というメッセージが表示されています。インターフェースはダークモードで、緑色のアクセントカラーが使用されています。

では、最初のスピードテストを行います。右上のスピードメーターのアイコンをクリックします。

MySpeedのインターフェース画面を表示しています。画面上部にMySpeedのロゴがあり、右上には「Start speedtest」ボタンと設定アイコンが配置されています。メイン画面には4つの測定項目(Ping、Download、Upload、Last test)が表示されており、現時点ではすべての値がN/Aとなっています。画面下部には「There are currently no tests available」というメッセージが表示されています。赤い円で囲まれた部分は、スピードテストを開始するためのボタンを示しています。

完了すると、下に結果が表示されます。

MySpeedの速度テスト結果画面を表示しています。画面上部に現在の測定値が表示され、Pingが24ms、ダウンロード速度が373.71Mbps、アップロード速度が224.45Mbps、最後のテストから11秒経過したことが示されています。画面下部には18:12に実施したテストの履歴が表示されており、同じ測定値(Ping: 24ms、ダウンロード: 373.71Mbps、アップロード: 224.45Mbps)が記録されています。

以上で動作確認は完了です。

設定項目の紹介

「MySpeed」にはさまざまな設定項目があります。それらで必要そうなものをピックアップして紹介していきます。

設定項目の表示方法は右上の歯車アイコンをクリックすることで確認することができます。

最適値の変更

Pingや上下のネットワークスピードの最適値を設定できます。この設定値を基準として、ネットワークの快適性を判断することができます。

変更方法は、右上の歯車マークをクリックして変更したい項目をクリックします。

MySpeedの設定画面のスクリーンショットです。画面上部にはPing値(26ms)、ダウンロード速度(32.16Mbps)、アップロード速度(29.93Mbps)が表示されています。右側には設定メニューが開かれており、赤枠で囲まれた部分に「Optimal ping」「Optimal up-speed」「Optimal down-speed」の設定項目が表示されています。その他の設定オプションとして、Recommendations(推奨)、Change provider(プロバイダー変更)、Manage storage(ストレージ管理)などが並んでいます。

以下の表は各設定項目の説明とデフォルト値をまとめたものです。これらの値は、ネットワーク環境に応じて適切な数値に調整することができます。

設定項目説明デフォルトの設定値
Optimal pingPingの値の設定25
Optimal up-speedアップロードスピードの値の設定50
Optimal down-speedダウンロードスピードの値の設定100

設定値を入力し、「Update」ボタンをクリックすると変更が反映されます。

通信テストのサーバを変更

通信テストを行うサーバを変更することができます。右上の歯車マークから「Change Provider」をクリックします。

MySpeedの設定画面でスピードテストプロバイダーを選択する画面のスクリーンショットです。画面上部には「Set speedtest provider」というタイトルがあり、その下に3つのプロバイダーオプション(Ookla、LibreSpeed、Cloudflare)が表示されています。インターフェースとサーバーの選択オプションがあり、現在は「eth0 (172.17.0.2)」と「Tokyo (180km)」が選択されています。画面下部にはServer IDが「28910」と表示され、EULAと利用規約への同意チェックボックスと「Update」ボタンがあります。

デフォルトのプロバイダーは「Ookla」ですが、「LibreSpeed」や「Cloudflare」に切り替えることができます。 「Ookla」を使用する場合は、ServerIDを指定して特定のテストサーバーを選択することが可能です。 ServerIDの一覧については、JP-TOWERのサイトに分かりやすくまとめられています。

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ダッシュボードの変更

ダッシュボードの表示を変更することができます。変更方法は、右上の歯車マークから「Switch view」をクリックします。

MySpeedのダッシュボード画面で、「Switch view」のポップアップが表示されている画面です。ポップアップには「Test Overview」と「Test statistics」の2つの表示オプションが選択可能で、各オプションの表示イメージがプレビューとして示されています。画面下部には緑色の「Update」ボタンがあり、選択した表示方法を適用することができます。

そうすると、「Test Overview」と「Test statistics」の2つの選択肢が出てきます。お好みの方を選択して「Update」をクリックします。

MySpeedのダッシュボード画面を表示しています。画面上部にはPing値(34ms)、ダウンロード速度(84.76 Mbps)、アップロード速度(13.44 Mbps)、最後のテストからの経過時間(44分前)が表示されています。画面下部には過去の測定結果が時系列で表示されており、12:00と11:31の2回分の測定データが確認できます。インターフェースは暗めの背景色で、測定値は大きな数字で見やすく表示されています。
MySpeedのダッシュボード画面のTest statisticsビューを表示しています。画面上部にはMySpeedのロゴと設定アイコンがあり、中央部には過去24時間のテスト概要、失敗したテスト数のドーナツグラフ、アップロード・ダウンロード速度の推移グラフ、手動テストの実行状況を示すドーナツグラフが表示されています。また、最新のテスト結果として、Ping値34ms、アップロード速度13.44Mbps、ダウンロード速度84.76Mbpsが表示されています。

計測結果のリセット

計測結果をリセットしたい時に使用します。リセット方法は、右上の歯車マークから「Manage storage」をクリックします。

MySpeedの設定画面で「Manage storage」のポップアップウィンドウが表示されています。画面上部には「Speedtests」と「Configuration」のタブがあり、「Speedtests」タブが選択されています。保存されたテスト数は4件で、CSVやJSONでのエクスポート、テストのインポート機能が利用可能です。画面下部には「Clear history」の項目があり、赤い「Delete」ボタンでテスト履歴を削除することができます。また、現在の使用ストレージ容量は44 KBと表示されています。

Speedtestsタブの中にある「Clear history」の右にある「Delete」をクリックすることで削除できます。

まとめ

以上で「MySpeed」のインストールから設定方法までを紹介しました。おさらいすると、

  • 環境構築
    • UbuntuとDockerの準備
    • MySpeedのDockerコンテナのインストール方法
  • 初期設定と動作確認
    • ブラウザでのアクセス方法
    • 最初のスピードテストの実行
  • 主要な設定項目の解説
    • Ping値と通信速度の最適値設定
    • テストプロバイダーの変更方法
    • ダッシュボード表示のカスタマイズ
    • 計測結果のリセット方法

です。

Dockerを使用することで簡単にインストールでき、ウェブブラウザから直感的に操作できるのができます。定期的なネットワークスピードの監視が必要な方は、ぜひ導入を検討してみてください。

参照サイト

自分の回線速度は遅いのか速いのか1時間ごとにインターネット接続速度をテストし最大30日間分を記録して分析できる「MySpeed」レビュー、WindowsやLinuxでセルフホスト可能なオープンソース
MySpeedは継続的にインターネットの回線速度を計測・記録してくれるツールです。どんなアプリなのか、実際に使って試してみました。
GitHub - gnmyt/myspeed: A speed test analysis software that shows your internet speed for up to 30 days
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