マインクラフトサーバを構築するとき、Windowsでサーバを構築することが多いと思います。ですが、WindowsOSでは制約があり、自由にできません。なので今回は、誰でもできるUbuntuOSでのマインクラフトサーバの構築を簡単に紹介していきます。
また、レンタルサーバについても少し触れていこうと思います。
システム環境編
マインクラフトサーバを運営する上で必要なサーバについて説明していきます。
自宅サーバとレンタルサーバどっちがいい?
マインクラフトサーバを運営していく上で専用のパソコン(サーバ機)が必要になります。サーバの規模によってレンタルサーバにするか自宅サーバにするかが別れてきます。また、24時間常時起動するかしないかでも変わってきます。
自宅サーバのメリット・デメリット
自宅サーバについてのメリットやデメリットを少し紹介します。
メリット
自宅サーバのメリットとして大きいのが自由度が高いことです。自分の好みの設定やスペックを自由に変更できます。レンタルサーバでは、プランから選ぶ必要があり、無駄にコストがかかったり、自分にあったプランが無いことがあります。また、ロマンがあります。
デメリット
自宅サーバのデメリットとして騒音問題やセキュリティ面で少し不安があります。そして電気代もかかります。
レンタルサーバのメリット・デメリット
レンタルサーバについてのメリットやデメリットを少し紹介します。
メリット
レンタルサーバのメリットとして家にサーバを置く必要がないことや電気代などの心配がありません。また定額制なら、毎月決まった金額なので料金に関してはあまり心配が入りません。そして、サーバ機を準備する必要がなくすぐ始められます。
デメリット
レンタルサーバのデメリットとして、自由度が少なかったり必要なプランがなかったりします。また、利用者が多い場合、ラグが生じたりサーバがダウンして利用できない場合があります。自宅サーバと比べると少しコストが高い可能性があります。
筆者のコメント
僕は2年ぐらいマインクラフトサーバを運営しています。レンタルサーバにるすか自作サーバにするか迷いましたが結局自宅サーバにしました。自宅サーバはできることが多く自由にできるところが決め手となりました。初心者はまずレンタルサーバから入り、必要に応じて自宅サーバに移行するといいと思います。
システム構築編
ここからはシステムを実際に構築していきます。今回使用するOSはUbuntu20.04です。インストール方法は以下のブログを参照してください。
システムのアップデート
システムを最新の状態にしておきます。以下のコマンドを実行してください。
$ sudo apt update
これでシステムが最新の状態になりました。
Javaをインストールする
Javaをインストールします。既に記事で紹介しましたが簡単にここで紹介しておきます。詳しくは以下のリンクから記事をご覧ください。
以下のコマンドを入力してJavaをインストールします。すでに入っている場合はスルーして大丈夫です。
$ sudo apt install default-jdk
インストールが終わったら確認します。以下のコマンドを実行して似たような結果が出ればOKです。
$ java -version
openjdk version "1.8.0_292"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_292-8u292-b10-0ubuntu1~20.04-b10)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.292-b10, mixed mode)
これでJavaのインストールは完了です。
マインクラフトサーバをダウンロード
マインクラフトサーバを動かすためのファイルをダウンロードしていきます。今回はバニラサーバをダウンロードしてきます。以下のリンクからダウンロードサイトに飛ぶことができます。
ダウンロードはコマンドで実行するのでダウンロードリンクをコピーしてくる必要があります。

赤く囲った部分で右クリックしてリンクをコピーします。そして、ターミナルで以下のコマンドを実行してください。[URL]の部分は例に従って先ほどコピーしたリンクを貼り付けてください。
$ cd
$ mkdir minecraft
$ cd minecraft
$ wget [URL]
例:$ wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/a16d67e5807f57fc4e550299cf20226194497dc2/server.jar
ダウンロードできたら一旦起動します。ダウンロードしたjavaファイルの名前が「server.jar」になっていることを確認して以下のコマンドを実行してください。
$ java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar nogui
途中でサーバが止まるので止まったら「eula.txt」を編集します。マーカ部分を変更します。
[eula=fase] → [eula=true]
$ sudo nano eula.txt
#By changing the setting below to TRUE you are indicating your agreement to our EULA (https://account.mojang.com/docume>#Sun Oct 10 05:53:32 UTC 2021
eula=true
変更が終わったら再度起動します。
$ java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar nogui
色々ログが表示されますが最後に以下のようなメッセージが出たらサーバの起動が完了したサインになります。

[05:56:45] [Server thread/INFO]: Done (55.147s)! For help, type "help"
これでサーバが構築されました。
まとめ
今回はマインクラフトサーバの構築について説明しました。初心者向けなのであまり応用などは紹介しませんでしたがもう少し使い勝手を良くするには起動スクリプトを作ったり、マインクラフトサーバ自体をサービス化している人もいます。また機会があったらブログで紹介しようと思います。
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