Amazonのブラックセールで見つけたKIOXIAのTransMemory U366 128GBを購入しました。この記事では、このUSBメモリの読み書き速度や使い勝手について実際に使用してみた感想をレビューとしてお伝えします。購入を考えている方は、ぜひこのレビューを参考にしてみてください。

結論
先に結論を出しておきます。
次の用途で使う人にはとてもおすすめできます。
- サイズの小さいファイルをデバイス間で共有する
- ポータブルソフトの保存
- OSの起動メディア
このUSBメモリは特に読み込み速度が重視される用途に適しています。それでは、この結論に至った理由を詳しく見ていきましょう。
スペック概要
USBメモリのスペックを紹介します。公式サイトに書いてあるものを簡単にまとめると、
容量 | 最大読出速度 200MB/s |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 SuperSpeed 対応 |
外形寸法 | 39.0 x 12.2 x 4.5 mm |
です。
詳しくは公式ページを確認してください。

デザイン
デザインについて説明します。
デザインはスタイリッシュでコンパクトです。小さいため紛失しやすいので、キーホルダーなどを取り付けておくと見つけやすくて便利です。
コンパクトなサイズなので、他のUSB機器と干渉せずに使用できます。また、キャップレス設計のため、キャップの紛失を心配する必要もありません。




検証環境
検証するパソコンのスペックをまとめました。
マザーボード | ASUS ROG STRIX B365-F GAMING |
CPU | Intel i9 9900K |
メモリ | 16GB |
OS | Windows 11 Pro |
この環境で検証を行います。検証は、USBメモリをマザーボードのバックパネルにあるUSB 3.1 Gen2ポートに接続して行いました。
スピードテスト
CrystalDisk Mark と Fast Copyを使って、USBメモリのスピードをテストしていきます。

Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markのベンチマーク結果について説明します。なお、Crystal Disk Markのスコアの読み方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
64MiB, 256MiB, 1GiB, 4GiB のベンチマーク結果になります。
メーカーの公式ページで公表されている最大読出速度200MB/sに対して、64MiB以外のテストではほぼ公称通りの性能が出ています。
一方、書き込み速度は全体的に低めです。また、64MiB以外のRND4Kの値が0を示しているのが気になります。
FastCopy
次は、ストレージの速度テストの結果を踏まえて、実際のファイルコピー時間を検証していきます。
検証には「Fast Copy」というソフトウェアを使用します。
テスト環境は M.2 SSD(WD Black SN750 250GB)と USBメモリ間のデータ転送で行います。以下がベンチマークのスコアになります。

そして、計測に使用したファイルはWindowsで作成できるダミーデータを使います。
ダミーデータの作り方は以下のブログで紹介されています。

検証には64MB、128MB、1GB、5GBの4種類のダミーデータを用意しました。
各データサイズでのコピー時間をグラフ化しましたので、以下で説明します。
まず、M.2 SSDからUSBメモリへのデータコピーにかかった時間を見ていきましょう。

次に、USBメモリからM.2 SSDにデータをコピーした際の所要時間を示します。

以上が検証結果です。
M.2 SSDからUSBメモリへのデータコピー速度を測定したところ、1GBのデータ転送に27秒かかりました。
Crystal Disk Markのベンチマーク結果では遅く感じましたが、実際の使用では1GBを30秒でコピーできる速度は十分実用的だと感じました。
一方、USBメモリからM.2 SSDへの読み出し速度は非常に高速で、1GBのデータはわずか5秒でコピーが完了しました。
まとめ
KIOXIA TransMemory U366 USBメモリを実際に使用して性能を検証してみました。主な特徴は以下の通りです:
- コンパクトでスタイリッシュなデザイン
- 読み込み速度が非常に高速(最大200MB/s)
- 実用的なファイルコピー速度(1GBを約30秒で書き込み、5秒で読み出し)
価格と性能のバランスが良く、特に読み込み速度が重視される用途(ポータブルソフトの実行やOSの起動など)に適しています。ただし、大容量ファイルの頻繁な書き込みが必要な場合は、より高速な製品を検討することをお勧めします。
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